監修山梨大学大学院教授小山勝弘こやま かつひろ
1968年栃木県生まれ。筑波大学大学院修士課程体育学研究科修了、兵庫医科大学大学院医学研究科修了。医学博士。専門は運動生理・生化学、健康科学、スポーツ医学。講道館柔道六段。日本オリンピック委員会強化スタッフ。著書に『ゆるスクワットの教科書』(主婦の友社)など多数。
ながらゆるトレとは、家事や仕事など、何かをしながら手軽にできる軽い筋トレです。一度に多くの筋肉を刺激するため、効率よく筋肉を鍛えることができます。筋肉が鍛えられると脂肪が燃えやすい体になるだけでなく、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防、改善につながります。
コツは、背もたれに寄り掛からないことです。この姿勢でいると、揺れる乗り物の中で体を元の位置に戻そうとするとき、体幹(おなかや背中)を使うため、広い範囲の筋肉を鍛えられます。
背もたれに頼らず、背筋を伸ばして座る。
おなかをキュッと引き締めてそのまま15秒間静止。
刺激する筋肉に意識を向けると、
より筋トレ効果がアップします。
椅子の背にもたれてスマホをいじっている、ありがちなNGポーズです。これでは体幹を鍛えられないだけでなく、腰にも負担が掛かってしまいます。
爪先の上げ下げを加えると、ふくらはぎの筋肉も鍛えることができます。ふくらはぎがポンプの役割をして全身の血行もよくなります。1、2とリズミカルに繰り返し、15回行いましょう。
撮影=泉 健太 イラスト=ナカムラヒロユキ
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