睡眠には、脳やからだを休めるだけでなく、成長ホルモンの分泌を促す、病気に対する抵抗力を強くしてかぜや病気にかかりにくくするなどの効用もあります。 仕事やつき合いで遅くなって、睡眠時間が取れない、ストレスや過度の疲労、生活パターンの乱れからなかなか眠れないなど、さまざまな理由で十分な睡眠が取れない人は増えています。でも睡眠は、時間を十分に取れればいいというわけではありません。脳が熟睡する深い睡眠(ノンレム睡眠)が十分に取れれば、睡眠の効用は十分なのです。 快眠のためには、夕食を軽めに早めにとって、胃の働きの活発でないときに寝ること。そして、トリプトファン、カルシウム、脂肪の3つの栄養素をとることです。もっとも快眠効果が高いのはトリプトファン。たんぱく質が分解してできるアミノ酸で、脳の中でセロトニンに変化しますが、セロトニンがたくさんあると深い眠りを長く持続できます。また、カルシウムは精神を安定させ、脂肪は消化の途中で睡眠効果のあるホルモンを分泌します。 これらの3つの栄養素をすべて含むのが、牛乳と乳製品です。温めると胃への負担も少なくなり、体温も上がるので、さらに睡眠効果がアップします。寝る前の1杯の温かい牛乳は、深い睡眠への特効薬です。 |
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