からだ喜ぶ元気レシピ健康レシピ 8月

　疲労を回復したいとき、これだけを摂ればOKという、特効薬のような栄養素はありません。
「疲れ」とひとことでいってもその症状はさまざまで、それぞれに応じて不足する栄養素、必要な栄養素を摂取することが大事です。
　けれど、どんな疲労にも共通していえることは、栄養バランスのよい食事を心がけること。とくに男性は、疲れると肉、うなぎなど脂質やたんぱく質が多い食品が効果があると考えがちですが、野菜や魚も欠かすことはできません。でも、豚肉やうなぎは、別の意味で疲労回復にたいへん有効なのです。
　体力を使うと、ビタミンB1が消費されるため、これを補わなければなりません。すべての細胞は生命維持活動を行うときにエネルギーを必要としますが、多くの細胞はそのエネルギーを細胞内で作っています。このときエネルギー源となるのがブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸で、この代謝になくてはならない物質がビタミンB群、とりわけビタミンB1なのです。
　B1が不足すると、いくら糖質やたんぱく質などを摂取しても、細胞内でうまくエネルギーを作ることができません。またビタミンB群は老廃物の代謝に働くため、不足すると疲労物質である乳酸などの老廃物がたまります。
　ビタミンB1を多く含む食品は強化米、玄米、ナッツ類、豚肉、うなぎなどです。