意識して筋肉を動かすと筋肉から脳へ信号が送られて、大脳が元気よく働くスイッチが入ります。勉強中に眠くなったら、立ち上がって体操をすると目が覚めるのも、このため。では、最も効率よく全身の筋肉を動かす方法は何でしょう。それは歩くことです。全身の筋肉の7割以上は腰から下に付いていますから、足を元気よく動かして歩けば、筋肉の大部分を刺激することができます。 そして歩き始めれば転ばないように、ぶつからないように、車が来ないかと、無意識に注意を払い、どの道を歩くか考え、周囲の景色や風の肌触り、鳥の声などに五感が心地よく刺激されます。 五感への刺激は脳の活性化には、欠かせません。頑固アタマでボケやすい人ほど、歩くときに使われる太ももの前側の筋肉が痩せているそうです。ここの筋肉は、脳の若さのバロメーター。アタマを老化させたくなかったら、歩きましょう!
いつがいい?
朝日は体内リズムを整え、心身を元気に保つもとなので。
どのくらい?
これくらい歩くと、脳に酸素と栄養がたっぷり届けられます。
どんなペースがいい?
やや早歩きのペースがアタマにも筋肉にも効果的です。
いつもと同じ道をボーッと歩いていては、ソン。 歩きながら、話し、考え、神経を使って、大いにアタマを刺激しましょう。
人と話しながら歩けば、歩く行為と話す行為とふたつを一緒に進めることになり、脳の働きがそれだけ活発になります。
植物の名前を思い出しながら当てっこをしたり、昨日の新聞記事をいくつ思い出せるか競ったり、遠くの目標まで何歩で着くか勘を働かせあうなど、アタマを使いながら歩きましょう。
疲れてきたり、飽きてきたら、後ろ歩きをしてみましょう。後ろ歩きは、普段使わない筋肉を使い、いつもと違う刺激が脳の他の部位を刺激します。坂道などは後方の景色が見えて楽しいものです。車や人への注意力も倍必要になり、ボーッとしてきた脳がシャキッと目覚めます。ただし、くれぐれも安全な道で、十分注意して歩いてください。
肩の力を抜いて、ゆっくり吸ったら、その息をお腹にためてからゆっくり吐きます。8歩でひと呼吸ぐらいのリズムで。
次の角まで何歩で着くかとか、鳥の声が何種類聞き分けられるかなど、自分で自分に問題を出しながら。またいつも違う道を選んで、コースの特徴を分析しながら歩きましょう。
よちよち歩きを始めたときから、人生の幕を閉じるまで、人間が歩く距離の平均は、約11万km。世界一周が3回できる長い旅だそうです。
足と靴が擦れて豆ができたり、皮が剥けるのを防いでくれている靴下。しかしその中は、湿度99.5%以上の熱帯雨林なのだそうです。足は予想以上に汗かきで、蒸れています。通気性のよい木綿の靴下を選び、帰ったら足を洗うなど、清潔に。
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