気になる症状Q&A

これって病気?どう治す よく起こる不快な症状や、ちょっと気になるからだのこと、毎日を元気に過ごすための対処法を紹介します。

乗り物に酔うようになった
最近、車やバスで酔うことが多くなりました。
薬以外の対策はありませんか。
(50歳・男性)

睡眠と食事はきちんととり、乗り物内では楽な気持ちで。よく起こるようなら内耳機能などの検査を。

 乗り物酔いは子どもに多いのですが、おとなでも、睡眠不足や空腹、車内での読書、強い振動などの条件が揃うと発症することがあります。ただ、40代〜50代の方が感じる乗り物酔いのなかには、内耳機能の異常や自律神経失調症、うつ病などの病気が隠れているケースもあるので、まずこうした病気がないか、医療機関で検査を受けておきましょう。
 特に病気がない場合は、下記の「乗り物酔いを防ぐ13カ条」の実践を。気にしすぎると、自己暗示で酔いやすくなるので、気持ちを楽にもち車内では楽しく過ごしましょう。

回答者:東京厚生年金病院 耳鼻咽喉科部長 石井正則

乗り物酔いを防ぐ13ヵ条

  1. 脂肪の多い食事をとらない
  2. 空腹は避ける
  3. 乗る前に排便をすませる
  4. 厚着をしない
  5. 寝不足は大敵。乗り物に乗る前日には十分に睡眠をとる
  6. きついネクタイやベルト、からだを圧迫する下着は避ける
  7. 乗り物内で読書をしないで遠くの景色を眺める
  8. 後ろ向きの座席を避け、進行方向が見える前方に座る
  9. 呼吸は深くゆっくりと
  10. 不安が強い人は事前に酔い止めの薬を服用する
  11. 乗り物内で頭を揺らさない
  12. 気分がわるくなったら、早めにシートを倒すか横になる
  13. 窓を開けて風を浴びる

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