●メタボリックシンドロームを防ぐ生活習慣改善術「肥満」
保健師さんが高血糖の人にアドバイス 「歩いてもやせない」人の処方せん
今年の健診で腹囲が100cm近かった山本さん。
毎日30分のウォーキングを始めましたが、
半年たっても、腹囲や体重にあまり変化が見られません。
しかし保健師さんの指導を受けたら、3カ月で改善効果が。その理由は…。
●相談者のカルテ
山本 泰志さん(仮名)
公務員
49歳・男性
● データ
ウエスト周囲径 95cm
中性脂肪(TG)値 165mg/dl
HDLコレステロール値
52mg/dl
収縮期血圧 137mmHg
拡張期血圧 116mmHg
空腹時血糖値 121mg/dl
この20年間、運動はほとんどしていません。

しかし、健診で「メタボ」といわれ、
毎日のウォーキングをすすめられました。

通勤時に一駅手前でおりて歩いたり、
休日は近所を散歩したりしていますが、
なかなか成果が上がりません。

どうしてでしょうか。
ウォーキングは、酸素を持続的に体内に取り込み、心肺機能を高めてくれるよい運動です。ただし効率的に体脂肪を燃やすには筋肉も必要です。山本さんは運動習慣がなく、全身の筋肉量が少なかったので、体脂肪が燃えにくい体になっていたのです。

そこで燃焼力を高めるために、歩き方を速歩に変えてより有酸素運動の効果を高めるとともに、筋力トレーニングをプラスして筋肉量を増やしました。下で紹介する速歩+筋トレなら、これまで運動習慣のない人でも、実践できる内容です。歩くときは速歩と普通歩行を交互に行ってみましょう。毎日続ければ、全身にバランスよく筋肉がついて、燃焼力がアップ。効率的な減量につながります。
3ヶ月後の感想
長い距離を
歩いても、
疲れにくく
なりました
●6カ月後のデータ
ウエスト周囲径 88cm
中性脂肪(TG)値 100mg/dl
HDLコレステロール値 68mg/dl
収縮期血圧 116mmHg
拡張期血圧 73mmHg
空腹時血糖値 92mg/dl



最初はちょっとキツそうだと思いましたが、がんばって続けたら1週間くらいで慣れました。
速歩でのウォーキングを続けるうち、以前に比べ疲れにくくなったと実感しています。
腹囲も3カ月で4cm減。効果が現れると気持ちも明るくなりますね。