8月 心が疲れたら

ストレスと切っても切り離せない私たちの日常生活。健康的に毎日を過ごし、心身の不調に陥ることがないよう、ストレスを柔軟に受け止め、いきいきと生活するために役に立つ知識を紹介します。

身近な人に相談する

 どんなに強い人でも、悩みをため込んでしまうと次第に心が疲弊し、心のバランスが崩れてしまいます。そんなとき、誰かに気持ちを打ち明けることは、心のバランスを保つ上でとても重要です。家族や友人、上司や同僚など、身近にいる人に相談してみましょう。大切なのは、あなたが信頼し、あなたの話を受け止めてくれる人に相談することです。悩みの解決に結びつかなくても、話しているうちに気持ちの整理ができ、心が楽になることも多くあります。
 直接話すのが難しければ、電話やメール、手紙などの手段を使ってもよいのです。一人で抱え込まず、誰かに心を打ち明けてみましょう。愚痴を言ったり、悩みを相談したりできる相手や、つらさを分かってくれる人がいることを忘れないでください。

相談
相談を受けたら…

相談窓口に相談する

 身近な人に相談しても、心の落ち込みやイライラへの対処法が分からない、相談する相手が見つからない。そんなときは、専門家の力も借りましょう。
 全国の保健所や精神保健福祉センター、都道府県や市区町村には心の健康や病気について相談できる公的な窓口があります。また、相談を受け付けているNPOなども多数あります。身近に相談できる人がいないと諦めずに、お住まいの市区町村に問い合わせるか、インターネットで検索してみてください。

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医療機関に相談する

 心身の不調が解消できないまま長引いてしまっている、眠れない日々が続いている…そんなときは、医療機関を訪れてみましょう。つらい症状を緩和し、日々をもっと快適に過ごす方法がきっとあります。
 いざ受診しようとすると、どの科を受診すればよいか迷うかもしれません。かかりつけ医がいる場合は、まずはかかりつけ医に相談してください。心の病気が疑われれば、適切な医療機関を紹介してもらえるでしょう。既往歴なども併せて知らせてもらえるので、安心です。
 心の病気は、ストレス処理がうまくいかずに回復しにくくなっているケースも多々あります。睡眠や運動などの生活習慣改善、面談による考え方のリセットなど、薬物療法以外の方法で回復を目指す場合もあります。

以下に当てはまるようなら、かかりつけ医や医療機関にご相談ください。

周囲の役割

 心の病気の予防や早期発見には、周囲の人のサポートも大変重要です。家族や同僚に迷惑を掛けたくないと思い、助けを求めてこない人や、自分自身でも心の悲鳴に気づくことができない人もいます。本人が「大丈夫」と言っても、心の病気が疑われるときは休養や相談窓口の利用などを積極的に勧めてください。取り返しがつかなくなる前に行動を起こしましょう。

こんな様子に注意!