油断大敵! 要注意!熱中症

梅雨の合間や梅雨明けの蒸し暑い季節からかかりやすくなる熱中症。ニュースで耳にすることも多く身近に感じますが、程度によっては命に関わる危険な病気です。熱中症は環境や体調、行動によって誰の身にも起こりうるもの。熱中症について理解し、自分でできる予防対策を身に付けて実践することが大切です。

誰でもどこでも注意が必要

総務省消防庁の調査によると、熱中症で搬送される人は乳幼児から高齢者まで幅広い年代にみられ、中でも高齢者はその約半数を占めています。

熱中症は外で起こることが多いと思うかもしれませんが、発生場所の3~4割は敷地内すべての場所を含む住居となっており、実は家の中で起こることも多くなっています。

熱中症では生あくびやこむら返りなど、熱中症と直接結び付きにくい症状が現れることも。みんなで気を付けて対策をすることが必要です。

実践しよう!

熱中症対策

熱中症を引き起こす要因は大きく分けて3つ。
各要因を確認して対策を実践していきましょう。

環境 気温が高い 湿度が高い 風が弱い 日差しが強い など

屋内では室温が28℃、湿度が70%を超えないように注意。屋外では帽子や日傘の活用を。服は熱を吸収しやすい黒色は避け、通気性・吸湿性・速乾性の良い素材がオススメ。

からだ 高齢者や子供 体調の悪い人 低栄養状態 二日酔いの状態 など

普段から暑さに負けない体づくりを。バランスの良い食事を心掛け、休息は十分にとりましょう。暑い季節になる前から適度な運動習慣を身に付けておくことも大切です。

行動 激しい運動 長時間の屋外作業 水分補給ができていない状況 暑い中でのマスクの着用 など

活動をする際には適度に休息をとり、小まめな水分補給を心掛けましょう。また、屋外で人との距離が十分(2m以上)とれる場合には適宜マスクを外して休憩を。

使っていますか? 日傘のすすめ

熱中症予防に効果的とされ、環境省も使用を推奨している日傘。
日傘を差した場合、暑さ指数(WBGT)*は日なたと比べて約1~3℃低減するとされています。また、帽子のみをかぶった場合と日射を99%以上カットする日傘を差した場合とを比較すると、日傘を差した方が汗の量が約17%減るという研究もあります。

持ち運べる日陰ともいわれる日傘。熱中症対策に活用してみませんか。

*暑さ指数:気温、湿度、日射・輻射ふくしゃ熱から算出され、熱中症の危険度を判断する指標。

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