冬に気を付けたい!呼吸器感染症
空気が乾燥し、気温の低くなる冬は、呼吸器感染症が流行しやすい季節です。中でも注意したいのが、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)。どちらも感染対策の基本は同じです。自分と周囲の人を守るために、一人ひとりがしっかりと感染対策をすることが大切です。
症状が似ている2つの感染症
インフルエンザと新型コロナの初期症状は似ており、共通する症状には、発熱や咳、喉の痛み、頭痛、倦怠感などがあります。また、新型コロナでは味覚・嗅覚障害が現れることも。どちらも重症化すると、命に関わることがあります。
症状が現れたら、高齢者や基礎疾患のある方、妊娠中の方などは、速やかに受診を。受診のタイミングなどで迷ったら、かかりつけ医に相談する、電話相談窓口を利用するなどして、状況に合ったアドバイスをもらいましょう。
感染対策3つの柱
感染対策では、感染源を取り除く、感染経路を断つ、
抵抗力を高めることがポイントです。
小まめな手洗い
帰宅時や食事の前後などは、せっけんを使った手洗いを!
マスクの着用
自分をウイルスから守るだけでなく、周囲の人へうつすことも防ぎます。
換気
寒い季節は部屋の温度が下がらないように、短い換気を短い間隔で行いましょう。
健康状態が悪いと感染症にかかりやすくなったり、重症化しやすくなったりします。食事や睡眠を十分にとり、適度な運動を心がけて。体調が悪いと感じたら無理せず休み、外出を控えましょう。
予防接種は感染症の予防や、重症化予防に効果的。インフルエンザと新型コロナのワクチンは同時接種ができます。接種を希望する際は、医療機関にご相談ください。
こんな方は
予防接種の検討を!
- 65歳以上の高齢者
- 基礎疾患のある方
- 妊娠中の方
- 小学生以下の子供
- 上記の方々の家族 など
発熱時のケア、体は冷やす? 温める?
発熱時は、体温の変化に合わせて対応を変えましょう。熱が上がっている時は、寒気を感じるため冷やさずに、靴下を履いたり湯たんぽを使ったりして、体を温めます。逆に、熱が上がり切ったら、涼しく過ごせるように調整を。保冷剤などで、脇の下など太い血管のある場所を冷やしてもOKです。熱が下がり始めて汗をかいたら、小まめに着替えるなどして、体が冷えないようにしましょう。