適量の飲酒は気分をよくし、リラックス効果もあってストレス解消になりますが、飲み過ぎは心にも体にも好ましくない影響を及ぼします。また、強いストレスを感じているときにお酒で解消しようとすると逆効果になることも。
お酒を飲む人は、お酒と上手に付き合っていきましょう。
飲み始めると、
つい飲み過ぎてしまう
お酒を飲まないと
なかなか寝付けない
いつまでも楽しく健康的に楽しみたいお酒も、
「百薬の長」といわれる一方で、度が過ぎれば「万病のもと」にもなるのです。
お酒を飲むと、心身の緊張が和らいで、リラックスすることができます。一時的な軽いストレスなら、お酒を飲んで発散することも可能です。
お酒はコミュニケーションツールになります。お酒を飲むと気分が盛り上がり会話が弾むため、人間関係を円滑にする助けになります。
アルコールは血管を拡張させて血行をよくします。利尿効果もあるので、適量であれば体にたまった老廃物を排出でき、疲労回復に効果があるといわれています。
お酒を飲み過ぎると、記憶力や判断力が低下することがあります。判断力が低下すると、取り返しのつかない失敗や事故を起こすリスクがアップします。
飲み過ぎた翌朝は、二日酔いが待っています。頭痛や吐き気、疲労感などに悩まされて、ひどいときには1日を台無しにしてしまうこともあります。
長期にわたる大量の飲酒は、脂肪肝や肝硬変などの肝臓障害、糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病の他、さまざまな病気の原因になります。
お酒が生活を豊かにしてくれるかどうかは、飲み方次第。
お酒が好きな人こそ、飲み方に十分注意する必要があります。
何よりも適量を守ることが大切。1日の適量の
目安は右の通りです。また、2日続けて肝臓を
休ませることもお忘れなく。
ストレスを感じているときに一人で飲むお酒は、気分転換になりにくいもの。つい考え込んでしまって、嫌な思いが頭から離れず、ストレスの悪循環に陥ることになりかねません。その結果、飲酒量も増えがちに。お酒は明るく楽しく飲むことを心掛けて。仲間と会話を楽しみながらお酒を飲めば、心が解放されてストレスも発散できます。
寝酒をすると寝付きやすいという人は多いかもしれません。しかし、睡眠の質は悪く、眠りが浅くなるので、夜中に目が覚めたり、早朝に起きてしまったりすることがあります。また、寝酒の習慣を続けていると飲酒量が増えていく危険性があります。
時間や場所を選ばずにどうしてもお酒が飲みたくなり、飲み始めたら泥酔するまで
やめられなくなる「アルコール依存症」。意志の弱い人がなると思われがちですが、そうではなく、
お酒を飲む人なら誰でも発病する可能性があります。
依存症になると、性格まで変わってしまいます。症状が進むと、約束を守らない、うそをつく、暴力を振るうなどのトラブルが増え、友人や家族との関係も壊れていきます。
アルコール依存症と診断されると、一生断酒する必要があります。いつまでもおいしくお酒を楽しむためにも、お酒と上手に付き合っていきたいですね。
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