キーワードは「好きなことをする」

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❝ハッピータイム❞がくれる3つの効果

これまでの産業医の経験から分かったことがあります。同じストレスを受けても、対処の仕方がうまい人は、好きなことをしている、もしくは、好きな趣味で気分転換できる❝幸せな時間(ハッピータイム)❞があることです。

好きなことをする効果は3つ。その1つめは、夢中になれて、気分がよくなることです。好きなことをしている間は、嫌なことも心の重荷も忘れられます。そして適度に疲れ、寝つきもよくなるのではないでしょうか。また、好きなことをしていると自己肯定感が育ち、ストレス耐性が高まります。

2つめは、好きなことをしていると、何事も他人のせいにも、自分のせいにもし過ぎない、思考のバランスが整うことです。テニスが好きな人は、試合に負けても原因をコートのせいにしたり、自分を責め過ぎたりもしません。もっと上手になりたいという気持ちは、物事の原因を謙虚に客観的に分析する思考を育てます。このようなバランス思考が、日常生活の中のストレス対処にもいきてくるのです。

3つめの効果は、「仲間」と「居場所」が持てること。たとえ会社や家庭で居場所がなくなるようなことがあっても、「あそこに行けば仲間が支えてくれる」という居場所、心のよりどころとなる場所があれば、安心です。セルフケアの1つ、相談相手を持つことにもつながります。ぜひ、好きなことをたくさんつくっておきましょう。そのためのワークを下にご紹介します。

それぞれの枠の中で、運動系活動文化系活動の両方を書き込んでみましょう。全部の枠が埋まらなくても、埋まった所から実行してみてください。頭で考えるだけでなく行動に移すことが大切です。

猫田くんと犬山くんのハッピータイム

インドア派の猫田くんも、アウトドア派の犬山くんの誘い文句に引かれて(本当は魚が欲しい本能だけだった?)、自然の中へ。苦手だと思っていたことも仲間と一緒にやれば楽しいし、仲間がいれば好きなことも増えるよね。それだけ、ストレスへの対処の仕方も上手になれる!

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