キーワードは「区切る」

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3つの「区切る」で心しなやかに!

ストレスに悩まされない人の中には、「区切る」という習慣で、緊張という感情をうまく断ち切っている人々がいます。この「区切る」には、時間を区切る、空間を区切る、五感を区切るの3つの方法があります。

時間を区切るとは、休憩時間や休暇を積極的に取り入れることです。この際、疲れてから時間を区切るのではなくて、疲れる前にあらかじめ休憩や休暇を予定しておくことが大切です。長期休暇を予定していると、1~2カ月前くらいから少し気分がウキウキする経験をお持ちの人もいらっしゃるのではないでしょうか。

次に空間を区切るとは、ストレスや緊張感のある場所(職場)から空間的な距離を取ることです。社員食堂でお昼を食べるよりも外へ出た方が気分転換になり、週末はドライブなどで日常生活から距離を置いた方が、自分の状況を冷静かつ客観的・俯瞰的に把握できる人も多いと思います。展望台などの高い所に登り、垂直方向に区切る方法もあります。遠くに行くのは時間がかかりますが、これなら会社帰りでもできることです。

最後に五感を区切るとは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの五感に変化を与え、緊張した気分を区切ることです。人間の感情は、気付かないうちに五感の影響を受けています。そこで、五感への刺激を利用すると、❝緊張感❞をうまく区切ることができます。これが大切な気分転換の方法です。例えば、絵画や観葉植物を眺める(視覚)、音楽を聴く(聴覚)、アロマテラピー(嗅覚)、甘いものやスパイシーな料理を食べる(味覚)、温泉につかる(触覚)などで緊張を和らげて気分を変える行為は、多くの人が無意識にやっていることです。

マラソン選手がベストコンディションで走り切るために、のどが渇く前に水を飲むように、「区切る」習慣はストレスをためる前の習慣にしてください。疲れてから休むのではなく、疲れる前に❝区切る❞ことを忘れずに。また、今までは無意識にやっていたことも、これからは意識してやってみてください。より効果を実感できるはずです。

猫田くんの秘密の場所

なめらかで読みやすい文章は、適切に句読点が使われています。ずっと「、」も「。」もない文章を読まされたら、息継ぎもできずに呼吸困難になってしまいますよね。「区切る」習慣は、日々の句読点。息継ぎしてくださいね~!

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