監修

認定NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル)理事長
山口育子やまぐち いくこ

認定NPO法人ささえあい医療人権センター COML:
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に取り組むことを目指して1990年に設立。患者と医療者が協働する医療の実現を目的に、電話相談やセミナーなど、さまざまな活動を展開。

ジェネリック医薬品を使ってみたいけど、不安もある…不安や疑問があるのなら薬剤師に相談しましょう

よく相談し、納得した上で賢く選ぶ!

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)の特許期間終了後、製造・販売される薬です。新薬と主成分や効果は同じですが、開発費が低く抑えられる分、種類によっては3~7割程度の価格で販売されています。最近は、新薬と原料や添加物、製造方法が全く同じである「オーソライズド・ジェネリック」も登場しています。

ジェネリック医薬品を使ってみたいと思ったら、医師に「ジェネリックはありますか?」と尋ねてみてください。

ただし、全ての薬にジェネリック医薬品があるわけではありませんし、薬局により品ぞろえも異なります。新薬と主成分が同じでも、薬の色や形状、添加物などが異なるものもあります。薬の効果、アレルギーや副作用など、不安な点はしっかりと確認することが大切です。それぞれの薬の特徴を聞き、薬剤師と相談して選ぶようにしましょう。

また、「お試し調剤」といって、短い期間だけジェネリック医薬品を調剤してもらい、そのまま使用し続けるかどうかを判断する方法もあります。試した結果、問題がある場合は、新薬への変更も可能です。

いずれにせよ、どちらの薬を使用するかは患者が決めるもの。納得した上で選べば、安心して薬を使うことにつながります。

「お試し調剤」(分割調剤)とは、短期間だけ、ジェネリック医薬品を試せる制度のことです。処方箋を提出する際に、薬剤師に「お試し調剤」を希望する旨を伝えます。

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