監修

認定NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル)理事長
山口育子やまぐち いくこ

認定NPO法人ささえあい医療人権センター COML:
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に取り組むことを目指して1990年に設立。患者と医療者が協働する医療の実現を目的に、電話相談やセミナーなど、さまざまな活動を展開。

症状や病気などインターネットに書かれていることを信用しても大丈夫? 情報を全て鵜呑みにするのは危険です

インターネットは上手に活用を!

体調がよくないと、「病気かもしれない」と不安になり、すぐにインターネット検索をしていませんか?

いくつか自分の症状に当てはまると、その病気だと思い込んだり、逆にちょっとした症状を重篤な病気なのではないかと不安がったりする人が少なくありません。

情報を得る手段の一つとして、インターネットを活用するのはよいことです。しかし、インターネットにはさまざまな情報が氾濫しています。中には、古い情報や間違った情報が書かれている場合もあります。そのため、インターネットに書かれていることを全て信じるのは危険です。

では、正しい情報を得るには、どうすればよいでしょう。

チェックポイントは、出所と更新状況です。例えば、医師でも一個人ではなく、大学の研究機関や大手の製薬会社など責任を取れる組織で、更新がされていて最新の情報になっていること。これが、一つの目安です。

また、検索したときヒットしやすい工夫をしているサイトが検索結果画面の上位にくる傾向にあります。しかし、トップに上がってくるものが必ずしも信用性が高いものとは限りません。

体調に不安があるときはインターネットの情報で勝手に自己診断せず、かかりつけ医に相談するのが一番です。

医師でも一個人のサイトではなく、大学や大学病院、製薬会社、国立の研究機関、各学会、厚生労働省等の組織のサイトを見る。

最近、更新されているかどうかを確認(数年前で更新が止まっているものは情報が古い可能性がある)。

複数の検索キーワードを入れる(できるだけ専門用語を入れたほうが、専門的な情報にたどり着きやすい)。

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