監修

認定NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル)理事長
山口育子やまぐち いくこ

認定NPO法人ささえあい医療人権センター COML:
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に取り組むことを目指して1990年に設立。患者と医療者が協働する医療の実現を目的に、電話相談やセミナーなど、さまざまな活動を展開。

もしものとき、救急車を呼ぶべき?どう行動すればいいの? あわてないために救急時のための事前準備をしておきましょう

救急時の対応を身に付けておくと安心!

病気やけがは、時と場合を選ばず起こります。それが診療時間外の夜間や休日なら、あわててしまうかもしれません。しかし、前もって救急時の対応を準備しておくと、落ち着いて行動でき、早期に適切な治療を受けられます。

休日や夜間診療を行ってくれる医療機関を自治体の広報紙やインターネットで調べ、家族みんながわかる場所に貼っておくと、いざというときにあわてません。持病がある場合は、救急時の対応をかかりつけ医に相談しておくことも忘れずに。

なお、体調や様子が「明らかにいつもと違う」と思ったら、ためらわずに救急車を呼びましょう。救急車を呼ぶべきか迷ったときは、相談窓口などに電話して判断を仰ぎます。また、診療時間外に子供が嘔吐(おうと)したり、熱を出したりして心配なときは、「子ども医療電話相談」を利用しましょう。医師や看護師が対処法のほか、医療機関を受診すべきかどうかのアドバイスをしてくれます。

さらに、必要な情報を提供できるよう、自分や家族の病歴や体質などをパソコンやスマホなどへのデータ保存や、ノートに記録しておくと、いざというとき冷静に対応できます。

  • 救急相談窓口 #7119(他の番号での実施、一部地域での実施、実施していない場合など、自治体により異なります)
  • 都道府県の医療情報ネットのホームページ
    都道府県の医療情報ネットのホームページ
  • 子ども医療電話相談(全国共通)#8000
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  • かかりつけの病院や担当医の名前
  • 現在加療中の病気、病歴、手術歴
  • おくすり手帳(持参する)
  • アレルギー情報(薬、消毒用アルコールなど)

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