「脂質異常症」とは
「脂質異常症」とは、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロール(以下LDL)が増え過ぎるか、HDL(善玉)コレステロール(以下HDL)が不足する病気です。
中性脂肪は血液中の貯蔵エネルギーで、使われないと体脂肪になります。
コレステロールは細胞を作る成分で、LDLは体にコレステロールを届け、HDLは余分なコレステロールを回収していますが、両者のバランスが崩れると動脈硬化のリスクが高まり、全身に合併症が起こりやすくなります。
なぜ脂質異常症になるの?
肥満、特に内臓脂肪型肥満になると中性脂肪やLDLが増えやすく、HDLが減りがちになります。
また女性は閉経すると女性ホルモンが減少し、LDLが増えやすくなります。
このほか、遺伝による家族性の脂質異常症もあります。
いずれの場合でも、右図のような習慣は脂質異常症を悪化させます。
脂質異常症の何が問題?
脂質異常症はほかの生活習慣病がなくても動脈硬化を進めるため、虚血性心疾患や脳卒中の大きなリスクになります。特にLDLが高いと心臓や脳の血管が詰まって心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
また中性脂肪が増えると血管を傷つけてLDLが血管に入り込みやすくなることも知られています。
はじめに肥満をチェック!
- ■肥満(BMI*25以上)の人は減量を。
- 体重の3%前後の減量で改善の見込みがあります。
*BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) - ■あなたの体重の3%は?
- 現在の体重kg × 0.03 = あなたの3%kg