「肥満」とは
体に体脂肪が過剰に蓄積された状態を肥満といいます。体脂肪を構成する脂肪細胞が大きくなり過ぎると、血圧を上げたり、脂質異常を起こしたり、血糖値を上げたりする「生理活性物質」を分泌しやすくなったりします。特に内臓脂肪はその働きが強く、生活習慣病になるリスクが高まります。
一般に肥満の判定はBMIで行い、内臓脂肪型肥満の目安として腹囲を用いています。
なぜ肥満になるの?
使うエネルギー量より摂取するエネルギー量が継続的に多いと、肥満になります。一般的に、年齢を重ねるほどに活動量は減りがち。体の代謝も悪くなるため、必要なエネルギー量は徐々に減っていきます。
肥満予防のためには、食事量や生活習慣も見直していく必要があるのです。
肥満の何が問題?
肥満、特に内臓脂肪型肥満は、高血圧・脂質異常症・高血糖(糖尿病)などを招きやすく、動脈硬化を進行させるメタボリックシンドロームの要因です。
これらは同時に進行し、放っておくと糖尿病が重症化して合併症(神経障害・網膜症・腎症)を起こしたり、脳卒中や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)を引き起こしたりするのです。
はじめに肥満をチェック!
- ■BMIの計算式で、自分の肥満度をチェックしよう。
- あなたのBMI(BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)) あなたの腹囲cm
- ■あなたの体重の3%は?
- 現在の体重kg × 0.03 = あなたの3%kg
※最終的には標準体重(標準体重=身長(m)×身長(m)×22)を目指しますが、まずは3%減量すると、体全体にいい影響が出る見込みがあります。