監修
せたがや内科・神経内科クリニック 院長 久手堅司くでけん つかさ
2003年東邦大学医学部卒業。2013年より現職。全国でも数少ない気象病外来、
寒暖差疲労外来を開設している。著書に『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)など。
不眠の原因はさまざまで、例えば不安や心配事といった「心理的なもの」や持病による痛みやかゆみ・頻尿などの「身体的なもの」、薬の副作用やカフェイン・アルコール類などの飲食物、テレビ・スマホの使用などの「生活習慣」、寝室の明るさや温度、周囲の騒音といった「環境」などの他、交代制勤務や時差などによる睡眠リズムの乱れが代表的です。
ちょっとした悩みがあって眠れないなどの一時的な症状は、誰にでも起こり得ます。しかし、眠れないことへの不安や焦りから不眠の状態が長期化し、悪循環が生じることも。また、疲労がとれず日中の眠気の原因になるだけでなく、心身の不調を招き、集中力や作業効率の低下、気分が沈む、イライラするなど、仕事や家事、人間関係にも影響を及ぼします。
不眠が続くと糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病や、うつ病になりやすいともいわれています。「ただの寝不足」と侮らず、眠れないことで悩んでいるなら早めにかかりつけ医などへの相談をおすすめします。
不眠を改善するためには、睡眠の量ではなく質を上げることが大切。まずは生活習慣を見直し、秋の夜長もぐっすり眠りましょう。
チェックが多いほど睡眠の質が低下しているかもしれません。下記を参考に生活習慣を見直しましょう。
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