監修
せたがや内科・神経内科クリニック 院長 久手堅司くでけん つかさ
2003年東邦大学医学部卒業。2013年より現職。全国でも数少ない気象病外来、
寒暖差疲労外来を開設している。著書に『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)など。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が、鼻や目、喉の粘膜に付着して起こります。体内に入った花粉を体が外敵とみなし、追い出そうとしてさまざまな症状が現れます。時には、仕事や家事など日常生活にさまざまな支障を来すことも。
治療には飲み薬、点鼻薬、目薬などを用いるのが一般的です。花粉が飛び始める前から早めに治療をすることで、症状がひどくなってからするより、発症期間の短縮が期待できるといわれています。
症状が重い人には、花粉の成分が含まれた液体や錠剤を、舌の下から体内へ吸収するアレルゲン免疫療法があります。ただし花粉飛散シーズンの前に治療を開始し、定期的な通院が必要などの注意点があるため医師に相談を。
花粉を寄せ付けないように対策をしても、不規則な食生活や睡眠不足、過度なストレスが症状の悪化を招くこともあります。この機会に生活習慣を見直し、少しでも快適に過ごしましょう。
花粉を寄せ付けないために、1日を通じて工夫をしましょう。
テレビなどで花粉の飛散情報や天気予報を確認
洗濯物や布団は部屋干しをする
夜間に床に落ちた花粉が舞わないように、フロアモップなどで拭く
外出時はマスクや眼鏡で花粉が肌に触れないように
髪は一つにまとめる
綿やポリエステルなど、花粉が付きにくい素材の上着や帽子を着用
玄関前で洋服ブラシなどを使い衣類の花粉を払う
帰宅したら手洗い、洗顔で花粉を洗い流す
部屋を加湿する(鼻などの粘膜の保護、空気中の花粉を床に落とす効果もあるとされる)
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