運動が健康によいことは誰もが知っていることです。しかし、いきなりランニングや水泳などの激しい運動をする体力は身につきませんし、定期的に続けられなければ意味がありません。また、無理をして健康を害しては本末転倒です。
私たちの一日の消費エネルギーは右の4つに分けられます。この中で注目されているのがNEATで、歩行や掃除など日常生活のちょっとした動きで消費されるエネルギーのことです。運動が苦手な人は小さなエネルギー消費を積み上げて、健康的な運動習慣を身につけましょう。
NEAT(ニート)とは、Non-Exercise Activity Thermogenesisの略で、直訳すると「非運動性活動熱発生」。日常生活で行う軽い動作で消費されるエネルギーのことです。
NEATが注目されているのは、NEATの量と肥満の関係がわかってきたからです。肥満者のNEAT量は非肥満者とくらべて少ないことが明らかになりました。
日常生活の機械化・自動化により、NEATは1日100kcal以上も減少しているといわれています。たった100kcalと思うかもしれませんが、2カ月で約1kg、1年で約5kgの体重増加につながります。しかし、それは、意識的にNEATを増やすことによって、この程度の体重の増加は防げるということも意味します。
「スポーツは好きじゃない」「忙しくて運動どころじゃない」という人は、こまめに体を動かす習慣をつけましょう。工夫次第で消費エネルギー量はどんどん増やせます。
ウォーキングはいつでもどこでも1人でできるいちばん身近な運動です。運動不足を実感している人は日常生活で歩く機会を増やすことを心掛けましょう。
まずは今よりも1,000歩(約10分)多く歩くことから始めて、少しずつ増やしながら、目指せ1日1万歩!
これより狭い人は、歩幅を広くすることから!
歩幅を広くすると、自然と歩き方が速まり、運動効果がUPします。
ウォーキングは正しいフォームで歩くことで、運動効果がUPします。
※運動の習慣があまりない人や血圧が高めの人、持病(腰やひざの痛みなども含む)のある人などは、医師へ相談してから始めましょう。
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