「肩が張ってつらい」「腰が重くてだるい」などといった肩こり・腰痛の症状に悩んでいる人は多いもの。これらの原因はさまざまで、運動不足やストレスなど複数の原因が重なっていることも少なくありません。
肩こり・腰痛は、骨や関節、内臓などの病気が原因で起こるものと、おもに悪い生活習慣が原因で起こるものとがあります。慢性の肩こりや腰痛は、日ごろの生活習慣が深く関わっているものがほとんど。まずは日々の生活習慣を見直して、予防・改善しましょう。
頭を支えているのは頚椎(けいつい)。首から肩へとつながる筋肉が腕を動かしています。首が前へ傾くと筋肉が緊張して血流をさまたげ、神経を刺激して、さらに筋肉の緊張を引きおこしてしまいます。これが肩こりの原因。肩こりを治すには血液の循環をよくし、老廃物をためないことがポイントです。
腰痛は、筋力の低下や体重の増加などが腰椎に大きな負担をかけることでおこります。さらに、腰痛の多くには「悪い姿勢」も深く関わっています。人間の背骨はS字形のカーブが不自然にくずれると、腰椎や腰椎をサポートしている筋肉に負担がかかるのです。
腰痛予防には、腰に負担をかけない水中ウォーキングなどで定期的に運動をし、肥満を防ぐこと、そして正しい姿勢を身につけることがポイントです。
正しい姿勢を保ち、同じ姿勢を長時間とらないようにすることが肩こり・腰痛予防の基本です。
背もたれに背中をつけて深く座る。
腰、ひざ、足首が90度になるように。
前かがみにならないように注意する。
荷物が多いときは両方に分けて持とう。ショルダーバッグは同じ肩にばかりかけないように注意する。
高すぎる枕や枕なしの状態は肩こりのもと。背骨が自然なカーブを保てるものを選ぼう。
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