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叱ったら次の日から
口をきいてくれない!?
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「褒めて伸ばす」が合言葉の現代。嫌われるのが怖くて叱れない、叱った次の日に部下が職場に来なかった…、なんていう話も耳にします。
自分では叱っているつもりでも、相手には単なる「怒りの爆発」と見えていることも。それではいくら相手のためを思っていたとしても意味がありません。時間は無駄になり、人間関係も悪くなる一方です。
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自分の憤りを収めるために、感情をぶつけていないか
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頭ごなしの叱責、威圧的な暴言などは逆効果。長時間のお説教や過去のことを持ち出すのもNG。話の焦点がぼやけます。叱るときは、その場で短くが基本。人格否定はせず、行動や結果を叱る心掛けを。感情的になりそうなら、ほんの10秒その場を離れ、頭を冷やしましょう。
人前で叱って、相手にあえて恥をかかせる必要もありません。反省している場合はなおさら人前で叱ることは避けた方が無難です。
相手が折れるまで叱り続けてしまうという人は、相手を叱る前に、むしろ自分のメンタル状態をチェックした方がよいかもしれません。
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「改善提案」としての叱り
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「なぜできない」と責めずに、「どうしたらできるだろう」と伝えてみましょう。叱られている本人も冷静に失敗に向き合え、次につながります。言い過ぎたと思ったら、最後に励ましの言葉を付け加えてフォローを。期待されているからこそと分かれば、萎縮して意欲をなくしてしまうことにもなりにくいでしょう。
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