「伝える」数≠「伝わる」数
話が伝わらない原因で意外と多いのが、話し手本人が頭の中を整理し切れていないケース。自信がない人ほど情報をごちゃごちゃと詰め込みたがり、大切な情報を埋もれさせる傾向にあります。大切なのは、「いつまでに」「何を」「何のために」「どうしてほしい」のかを明確にすること。思うように相手が動かないと嘆く前に、まずは自らを振り返りましょう。
押し付け・命令・横柄な態度では人は動かない
「やって当たり前」という態度は、どんな大義名分があったとしても受け手にとっては不快なもの。たとえ相手が目下の立場でも、命令口調は良策とは言えません。力を振りかざせば、そこには不満や不信感が生まれます。何よりやる気や能力をそいでしまうことが一番の問題です。
相手の都合を確かめることも重要です。自分の都合だけで話を持ち出せば、相手に嫌がられることは想像に難くありません。「これを頼めるととても助かる」などと相手を立てたり、感謝の言葉を添えたりすれば、反応も違ってくるはずです。
日頃からの信頼関係がものをいう
嬉しい頼まれ事と嫌な頼まれ事の違いは何か。それはその内容や言い方、態度などだけではなく、人間関係が大きく影響します。いくら体裁を整えても、人の心は一筋縄ではいきません。気持ちよく頼み事を受け入れてもらうためには、何はなくても信頼関係を築いておくことが不可欠です。あなたの普段の言動一つひとつが、相手の反応につながっているということをくれぐれもお忘れなく。
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