<監修>
医療法人社団湖聖会 銀座医院 院長補佐・抗加齢センター長
常葉大学健康科学部 教授
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 くぼあきら
慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。予防医療とアンチエイジング医学に取り組み、銀座医院ではプレミアムドックを立ち上げその結果に基づく運動・栄養・点滴療法などを実践している。『人気の「これだけ健康法」が寿命を縮める』(講談社)など著書多数。
- 大変!
- どうしたんだ?
- 子供の様子が変なの。ぐったりしていて、さっき食べたものも吐いてしまったわ。
- 熱もかなり高いね。
- すぐに病院へ連れて行かなくちゃ。
- もう診療時間は終わっているよ。
- 救急車を呼ぶべきじゃないかしら。
- 小児救急電話相談 #8000 を利用してください。休日や夜間でも小児科の医師や看護師が電話で相談に応じてくれます。すぐに医療機関に行くべきか、とりあえず様子を見るべきかなどアドバイスもしてくれますよ。
- 専門家に相談できれば少しは安心できるわ。
- かかりつけ医やお住まいの自治体の電話相談窓口などで相談できる場合もあります。前もって相談窓口を確認しておくと安心です。
- 確かに。いざというときに慌てずに済むかも。
- 非常時はためらわずに受診するべきですが、「すいているから」などの身勝手な理由などによる時間外受診は慎みましょう。夜間や休日に受診すると、割増料金が掛かるので、家計にも響きますよ。
- 心配で一刻も早くお医者さんに診て欲しいとつい思ってしまうけど、不要な受診はいけないわね。
- 安易な理由で医療機関を変える「はしご受診」もやめましょう。その度に初診料が掛かり、重複した検査や処方が増え医療費と時間の無駄となるばかりか、体にも負担が掛かります。不安があるときは、遠慮せずに医師に話してください。信頼できるかかりつけ医がいれば、気まずさもないはずです。
- 救急車で運ばれる人の約半数は軽症だと聞くよ。
- 不必要な時間外受診やはしご受診、救急医療の受診などが増えると医療費の無駄はもちろん、本当に必要な人が必要なときに医療を受けられない事態が起こってしまいます。それを避けるためにも、一人ひとりが適正受診を心掛けていく必要があります。
適正受診を心掛けないと…
適正受診を心掛けると…
時間外受診は、
本当に必要なときだけに
医療機関が表示している診療時間以外に受診すると、「時間外加算」などが請求されます。初診料や処置料に上乗せされるため、その分医療費が高額に。
また、診療時間内でも、夜間や早朝に診察を受けた場合は、「夜間・早朝等加算」が請求されます。例えば、診療時間が19時までの医療機関を平日の18時すぎに受診しても、知らぬ間に夜間・早朝等加算が発生することもあります。
やむを得ない場合を除き、できるだけ平日の昼間の時間帯に受診した方が無駄な医療費の削減につながります。
加算の種類
時間外加算
おおむね 6:00~8:00、18:00~22:00
土曜日 12:00~22:00、6:00~8:00
※受診は月~金曜日18時まで、土曜日12時までに
休日加算
日曜日・祝日、年末年始
深夜加算
22:00~翌日6:00
夜間・早朝等加算
月〜金曜日 18:00〜22:00、6:00〜8:00
土曜日 12:00〜22:00、6:00〜8:00
日曜日・祝日など 6:00〜22:00