目指せ!健康マイスター

監修和泉 雄一いずみ ゆういち

総合南東北病院オーラル・ペリオ センター長 東京医科歯科大学 名誉教授

1983年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了。ジュネーブ大学医学部歯学科講師、鹿児島大学歯学部教授、東京医科歯科大学大学院教授を経て現職に。専門は、歯周病学。

むし歯や歯周病が招く全身病 口腔ケアから健康に

健康寿命を延ばすカギは歯の健康にあり

歯は重要な消化器官。病気になったり失われたりすると、かむ力が低下して、食べ物の消化吸収が悪くなるほか、食べられるものが制限されて十分な栄養がとれなくなるため、全身の健康に影響します。

むし歯と歯周病は、歯を失う二大原因。これらは、食習慣、肥満、糖尿病、ストレスなどと深く関係している「お口の生活習慣病」だという認識を持ち、予防することが大切です。

むし歯や歯周病になる原因は、口の中の細菌。プラーク(歯垢)はその細菌の塊で、歯と歯肉の間にすみついて歯や周囲の組織をむしばんでいきます。たかが歯の病気と侮ってはいけません。なお、歯を失う原因のトップの歯周病の影響は、口の中だけにとどまらず、炎症を起こして出血した部分から細菌やその代謝産物が血管内に入り込んで、全身に悪影響を及ぼします。動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、脳梗塞、心筋梗塞などをさらに悪化させることも。全身の健康を守るためには、まず口腔内を健康に保つことが重要です。

一度、むし歯や歯周病になると、元の健康な歯には戻れません。丁寧な歯磨きでプラークを取り除いて予防するのはもちろん、食事やストレスなどの生活習慣を見直して、1本でも多く健康な歯を残しましょう。

心あたりはありませんか?□いつも何か口にしている、食事回数が多い□早食いでよくかまない□ストレスがたまっている

歯周病と関係の深い主な病気動脈硬化・心筋梗塞・狭心症・肺炎・糖尿病・早産・低体重児出産・脳梗塞・認知症・関節リウマチ

口腔ケアは「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」の2本柱で

毎日行うセルフケア歯磨きをする(歯ブラシの選び方・持ち方)よくかんで食べる甘いものは控えめにストレスをためない

かかりつけ歯科医で定期的に行うプロフェッショナルケア歯科健診を受ける歯のメンテナンスセルフケアのチェック&歯磨き指導