近くを見ながらの作業を続けている場合には、1時間に1~2回、意識的に遠くをチラッと見る習慣を。ほんの一瞬ですが、毛様体筋がぐんと伸びて、目が楽になるからです。壁の時計やカレンダー、窓の外の看板など、文字がギリギリ読めるかどうかぐらいの対象物を選ぶのがポイント。自分の目の調子や視力を確認するバロメーターにもなります。
仕事中はパソコン、家に帰ればスマートフォンにテレビ……。何かと目を酷使しがちな私たち。
代わりのない大切な自分の目。目の疲れを放っておくと、慢性化して日常生活や仕事にも影響します。目をいたわる習慣を身に付けましょう。
何となく体がだるい、疲れが取れない、やる気が出ない……。普段の生活で感じる不調は、目の疲れが原因かもしれません。
長時間、パソコン画面など近くを見続けると、目の筋肉は常に緊張状態で疲れてしまいます。さらに目の疲れが進行すると、不調が目だけでなく体の全体に現れます。同じ姿勢を取り続けると首や肩などにも負担が掛かり、頭痛や肩凝り、吐き気などの不調につながる「眼精疲労」へと悪化します。また、目の疲れによる不快感からストレスも増加しがちになり、自律神経のバランスが崩れて不眠症やうつ病などにかかることもあります。
また、単なる目の疲れと思っていると、下記のような重大な病気を見逃してしまうことも。仕事や家事の合間に目のケアを小まめに行い、気になる症状があれば早めの対策を取りましょう。
お湯につけて絞ったタオルや、水を絞ったタオルを電子レンジで数十秒間温めてまぶたの上へ。目の周りの筋肉の緊張がほぐれて血行が改善します。目を温めることで涙の質が向上し、ドライアイの症状が軽減したという研究報告もあります。