親や他人からは「マナー違反」、「行儀が悪い」などと注意されることの多い貧乏ゆすり。実は健康によい効能があることがわかってきて、注目を浴びています。
まず挙げられるのが、冷えの解消です。
ある調査では、貧乏ゆすりを3分間続けたら、ふくらはぎの皮膚の温度が1度近く上昇しました。これは、ふくらはぎの筋肉が収縮することにより、血流が改善するためです。同じくむくみの解消にも効果が期待でき、エコノミークラス症候群の予防にも役立つと指摘されています。
変形性股関節症の治療にも積極的に活用されています。
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って股関節内に炎症を起こし、痛みなどが生じる中高年に多い病気です。貧乏ゆすりをすることによって血流が改善され、痛みが和らいだり、関節の動きがよくなったりするだけでなく、結果的に軟骨が再生したケースも見られました。
副作用もなく費用もかからないことから、健康教室や病気の治療に貧乏ゆすりを取り入れているところも出てきています。
後ろ向きのイメージの大きい貧乏ゆすり。市民権を得る日も近いかもしれません。