分かりやすく、体思い 新・食品表示制度が始まる

 2015年の春から新しい食品表示制度が始まりました。食品表示とは、食品の包装紙などに印刷されている食品情報のことです。賞味期限やエネルギー量などは、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。
 今回の大きな変更点では、今まで事業者の判断に任されていた5項目(エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム)の含有量の表示が義務付けられました。食塩相相当量の表示も必須となり、自分が1日に何gの食塩を摂取しているのか把握しやすくなりました。条件次第では省略できたアレルギー物質についても、表示が厳格化されました。
 また、健康への効果や働きが表示できる「特定保健用食品」(トクホ)や、条件が満たされていれば栄養成分の機能を記載できる「栄養機能食品」に続き、「機能性表示食品」が新たに誕生。基準をクリアした科学的根拠がきちんと示せる食品(サプリメントや飲料、加工品も含む)の健康効果が表示可能になりました。
 食品選びの“安全性”が一段階レベルアップしたといえるでしょう。

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