寒いからといって、やみくもに着込めば暖かくなるというわけではありません。
汗や雨で体が濡れると、水分が蒸発する際に体温が奪われて体温は低下します。また、風速1m(毎秒)で体温は1度下がります。
水、空気、風をコントロールするアウトドアの着こなし(下記参照)と重ね着の仕方は、寒がりの人はもちろん、災害時にも役立つ、知っておきたい知恵です。
災害時、車中泊を選ぶ人が多いですが、車はエンジンを切るとすぐに冷えます。
外の冷気が車内に伝わらないようにするには、車のガラス窓に銀マットや車用のサンシェード、ドアや床に段ボールやその他の断熱素材のものを張り付けたり敷いたりして対応します。
テント泊を選ぶ場合は、断熱マットを地面に敷けば、下からの冷気が遮断でき、テント内に動かない空気の層をつくることができます。これは、最高の断熱材です。
寒さを感じにくい着こなしや環境づくりには「断熱して空気を動かさない」ことが大切だと、覚えておいてください。