豪雨災害のニュース映像で、家の屋根や電信柱にしがみついて救助を待つ人の姿を見たことはありませんか?
災害時において、これは決して人ごとではありません。日頃から自分の命を守る技を身に付けておくことが大切です。
例えば、より高いところに手が届くクライミング法。腕を下から上に伸ばすのではなく、オランウータンのように横から上げるだけで、通常より高く手が上がるようになります。ただし、肩が凝り固まっていると上がらないので、日頃からストレッチなどで肩をほぐしておきましょう。
腕力がなくても倒れた人を起こす古武術の技を身に付けておくと、災害時に人を救出する際も、あわてずスムーズに行えます。
ポイントは、利き手の「手の甲を上にして」相手の首の下に通すこと。こうすると、自然と腕の力よりも強い体幹の力を引き出せるようになって、軽い力で起こすことができるのです。
なお、起こす前に意識の有無を確認し、負傷していないか、痛いところはないかを聞いてからに。損傷箇所によっては動かさないほうがよい場合もあります。災害時の救出法は、自治体の防災訓練や講座に参加してマスターしておくとよいでしょう。