災害時には特に、正しい情報をもとに判断して行動する必要があります。その情報が正しいかどうかを調べること、事実確認することを「ファクトチェック」と呼びます。
まずは、情報の発信元が信頼できる組織や人かどうかをチェックしましょう。例えば、気象庁や自治体の広報など、公的な機関が発信していれば信頼できますが、「市役所からのお知らせです」「●●病院の△先生より」といったデマもあります。公式HPに掲載されているか確認しましょう。
また、インターネットでは興味がある内容が優先的に表示されるため、かすみがかった泡の中から物事を見る状態(フィルターバブル)になり、情報が偏りがちになる問題が指摘されています。さらに、閉じた世界で同じ意見を多く目にすることで特定の意見が増幅・増強される(エコーチェンバー現象)などの問題もあります。いいなと思ってもすぐシェアするのではなく、証拠やその意見の理由も確認したいものです。
SNSの情報は被災地の現状をいち早く知らせてくれるメリットがある一方、デマも多く飛び交います。なんとかしなければという正義感から気軽にシェアされ広がります。間違った情報は命に関わることもあり、情報の発信には責任が伴うことを忘れてはいけません。日頃からこういったデマがあると知っておき、一歩踏みとどまり正しい情報かどうか判断する必要があります。