暮らしの防災 すぐに役立つ 防災の知恵袋

監修

アウトドア防災ガイド
あんどう りす

自身の被災体験とアウトドアの知識・経験を生かし、全国で年100回以上の講演活動を展開。大人から子供まで、毎日の生活から楽しく取り入れられる防災・非常時の実践的な知恵や提案などが口コミで人気に。webマガジン「リスク対策.com」にて好評連載中。著書に『りすの四季だより』(新建新聞社)。

春、身近なものから「防災力」をアップしよう! 災害は、いつ起こるかわからないからこそ、日頃の備えが肝心。 生活の中で実践できる防災の知恵袋をご紹介します。

身に着ける物の防災力を上げる知恵

春、新しいバッグを購入する人も多いでしょう。非常時の避難を考えるなら、両手が使えて軽いアウトドア用のリュックがおすすめです。リュックには重いものを上のほうに入れて重心を上げると、ずっと楽に運べます。実は、どんな重いバッグも、体に密着させて揺れないようにすると軽く感じるもの。アウトドア用のリュックなら、胸や腰、肩のベルトを引き締めて体にフィット。ショルダーバッグなら、手近なもので体とバッグを密着させることができます。

普段から、お買い物バッグを軽くてコンパクトに折り畳めるリュックにしておくと、いつもの荷物をそのままそのリュックに移して避難することができます。

荷物の重心を上にする 密着させて揺れなくする

部屋の中の防災を見直そう

春の引っ越しや部屋の模様替えの際は、家具の転倒防止策を行いましょう。特に、冷蔵庫は壁にねじで止めてベルトで連結を。賃貸物件でも公営物件であれば、家具の転倒防止のためのネジ止めは原状回復義務を免除にしている自治体も。

災害時、冷蔵庫が転倒しなければ、庫内の食料品は当座の非常食になります。

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