風水害では避難のタイミングを逃さないことが何より重要です。そんなとき役立つのが〝マイ・タイムライン〟。「いつ」「誰が」「どう行動するのか」を時系列にした防災行動計画です。
避難先を考えるとき、自宅が安全であれば在宅避難が一番ですが、自宅以外の場所へ避難をする場合には、感染症対策として、避難所に人が密集しないよう分散避難が勧められています。親戚・知人の家、ホテル、安全な方法であれば車中泊も検討します。家族で話し合って行動計画を作成しておけば、風水害が発生するかもしれないときに慌てず避難できます。
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マイ・タイムラインのシートは、自治体独自のフォーマットが公開・配布されているほか、国土交通省のHPに「逃げキッド」*1というマイ・タイムライン検討ツールが公開されています。
シートを決めたら、まず居住地域のハザードマップを確認して避難場所を記入します。次に、気象情報や自治体から出される避難情報を踏まえて、いつどうすべきかを書き込みます。このとき、「警戒レベル4で避難」と決めるだけでは、あっという間に警戒レベル5に進行して逃げ遅れることも。また、高齢者や子供、医療ケアが必要な方など、避難に時間がかかる方がいる場合は「警戒レベル3」で災難を避けられる安全な場所へ。
なお、マイ・タイムラインはあくまでも行動の目安。その通りにすれば絶対安全というわけではありません。災害時、状況は刻々と変わります。気象情報や避難情報を小まめに収集し、周囲の状況を確認、臨機応変に行動することが大切です。
*1 国土交通省 関東地方整備局 下館河川事務所HP『逃げキッド』https://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00626.html
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