肉体的、精神的と、ストレスにもいろいろあります。けれども、どんなストレスにもからだは同じ方法で反応します。
運動して疲れたり、かぜなどで熱が出たり、何かで落ち込んだり、イライラしたり、ストレスを感じると、脳はそれに対抗するため、副腎皮質ホルモンの分泌を指示します。このホルモンを作るときに必要なのが、ビタミンCです。ストレスを感じやすい人はそれだけたくさんビタミンCをとることが大切です。
ただし、ビタミンCだけでは万全ではありません。イライラや興奮は少なく抑えたいものですが、そのためには気分を安定させる働きのあるカルシウムやビタミンB1を十分にとりましょう。カルシウムは神経・感覚細胞の興奮に関わっているため、不足するとイライラ、神経過敏、過緊張、うつなどが起こってきます。またビタミンB1は肉体疲労の解消にも不可欠です。
さらに、ストレスは血圧を上げる原因にもなります。血圧や血中コレステロールが上昇しないように、日ごろから食物せんいを多くとったり、塩分やアルコール、肉などの動物性脂肪を控えて、高血圧や高コレステロールを予防する配慮も必要です。
そして、運動や旅行、趣味、人との交わりなど楽しいこと、感動することをたくさん体験し、心の栄養も十分に補いましょう。 |
