小倉遊亀は105歳、北村西望は104歳、梅原龍三郎は97歳、ピカソは92歳で亡くなっています。洋の東西を問わず、画家と彫刻家には長寿者が多く、しかも高齢になっても、現役で活躍している人が目立ちます。 そのわけは、彼らの仕事が手先を使うことと無縁ではありません。指には数百本の末梢神経が集まっていて、指先を使うとその刺激が脳に直接伝わり、脳の働きを活性化します。さらに、創造的・芸術的な活動が右脳をつねに刺激するので、生き甲斐や生きる意欲を高めるためと考えられます。 私たちももちろん、手先の細かい作業をしたり、指を動かして遊ぶと、脳の働きが活発になります。絵や陶芸を楽しむもよし、園芸や手芸を楽しむもよし。指をよく使う趣味を持ち、脳をイキイキさせましょう。また、下記の“脳を若返らせる指先体操教室”のように毎日指先体操をするのも効果的です。
指先を仕事で使っているあいだは左脳が働いています。しかし、絵を描いたり、楽器を演奏するなど、趣味を楽しみながら指先を使うと、右脳が反応しているそうです。手を動かし、指先を使って楽しい時間をもつことは、脳全体を発達させる秘訣です。
指を曲げたり、伸ばしたり、反らせたりすると、それだけで脳への血流を促し、働きを活性化する効果があります。指に意識を集中して、ゆっくりと行ってみましょう。
中指の第2関節のみを曲げます
人差し指と薬指の第2関節を同時に曲げます
薬指と小指の第2関節を同時に曲げます
中指の第2関節を曲げます
人差し指と中指の第2関節を同時に曲げます
中指と小指の第2関節を同時に曲げます
まず、両手をパーの状態にします
親指→人差し指→中指→薬指→小指の順番で、両手の指を同時に折り曲げていきます。
手がグーの状態になります。
小指→薬指→中指→人差し指→親指の順番で、両手の指を同時に開いていきます。
パーの状態に戻ります。以上の動作を素早く10回繰り返します。
ものを切ったり、はったり、折ったり、触ったり…。いろいろな指の使い方をする趣味などを持ち、楽しみながら脳を心地よく刺激しましょう。
陶芸、料理、プラモデルづくり、編み物、園芸、洋裁折り紙遊び、木工細工、楽器演奏、日曜大工、etc...
手のひらで2つのクルミを持ち、こすり合わせる要領で転がしましょう。指先の運動と手のひらへの刺激が、脳の血流を促進させ、痴呆の予防にもなります。
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