7月 心のセルフケア

ストレスと切っても切り離せない私たちの日常生活。健康的に毎日を過ごし、心身の不調に陥ることがないよう、ストレスを柔軟に受け止め、いきいきと生活するために役に立つ知識を紹介します。

ストレスに押しつぶされないために

 次から次へとストレスが襲いかかってくると、「どうして自分だけ」という気持ちになりがちです。しかし、誰にでもストレスはあるもの。まずは「ストレスはあって当たり前」と考えた上で、心身にかかる負担を少しでも軽くする工夫をしていきます。
 ストレスに気づいたら、出来るだけ早めに解消しましょう。ストレスに耐えているばかりでは、やがて心の病気を発症しかねません。自分なりのストレス解消方法を見つけ、ストレスに対処することが必要です。
 また、心のもち方を見直すことも、ストレス緩和に役立ちます。世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな考え方をします。誰もが自分と同じ考え方をするとは限らないということを理解しておかないと、年がら年中イライラして過ごすことになります。他人を意のままにコントロールすることはできません。心を穏やかに保つためには、自分自身をよく知り、コントロールしていくことも大切だと心得ておきましょう。

心のもち方を変えてみる

心の疲れを和らげるセルフケア

 私たちの周囲は、ストレスで満ちています。しかし、それを嘆いていても仕方ありません。避けられるストレスは避け、少しでもストレスをかわし、心身にかかる負担を減らしてストレスと上手につき合っていきましょう。
 ここで紹介するのは、セルフケアの基本中の基本です。ただし、ストレス解消が「義務」にならないようくれぐれもご注意を。楽しい、心地よいなどと感じられる、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

セルフケア方法

燃え尽き症候群

 症状だけを見ると、うつ病と似ている「燃え尽き症候群」。心の病気ではなく、心のエネルギーが燃え尽きてしまった状態です。強い責任感をもち、長期間緊張状態を強いられた結果です。うつ病のきっかけにもなります。
 感情がなくなり、自分を責め、無力感にかられたり、人への思いやりがなくなり、ストレスを避けようと機械的に人と接するようになったりします。お酒やたばこ、薬に逃避してしまうことも。
 責任感が強く、いつも頑張り過ぎてしまう人は、文字通り燃え尽きてしまわないよう、体にも心にも限界があることを認識する必要があります。