6月 ストレスが招く心の病気

ストレスと切っても切り離せない私たちの日常生活。健康的に毎日を過ごし、心身の不調に陥ることがないよう、ストレスを柔軟に受け止め、いきいきと生活するために役に立つ知識を紹介します。

不調は心と体からのメッセージ

 生きている限り、ストレスがあるのは当然のこと。しかしそれにも限度があります。外部から加わるストレスが耐えられる限度を超えてしまうと、心と体が悲鳴を上げ始めます。
 私たちを取り巻く現状を見れば、不況、リストラ、倒産、就職難などのニュースも多く、社会の閉塞感を誰もが感じています。また東日本大震災などの大規模災害は多くの人に甚大な被害と衝撃を与えました。誰もが将来への不安を抱えながら過ごす現代社会では、自分でも気づかぬままに背負いきれないほどのストレスを抱え、その負担に押しつぶされそうになっているにもかかわらず、疲労困憊しながら頑張り続け、やがて心の病を発症してしまう人が後を絶ちません。心と体からのSOSのサインを受け止め適切に対処することが、心の病を防ぐためには欠かせないのです。

心の病のきっかけになりやすいストレス要因

過度なストレスが引き起こす心の病気

 過度なストレスにさらされると、心も体も疲れ果て、さまざまな症状となって現れます。ここでは最も代表的な心の病気について解説します。別の心の病気を併発することも多く、一進一退を繰り返して回復に向かうため、長期的な視野に立って病気と付き合っていく必要があります。自分は大丈夫と過信せずに、少しでも不安があれば、相談機関や医療機関に相談してください。

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