運動とメンタルヘルス

運動をして気持ちのよい汗を流すと、気分がさっぱりとするものです。もしもあなたがストレスを感じやすくなっているのなら、その原因の一つは、運動不足かもしれません。

ストレスの予防にも解消にも大きな効果がある運動。忙しいときこそ、積極的に体を動かしてみませんか。

こんなことはありませんか?

忙しくて運動する
時間がない

運動をするのは
おっくうだ

運動が大切なことは分かっていても、時間がない、面倒に感じる、苦手だというあなた。
日頃、ストレスを強く感じているなら、運動で解消できるかもしれません。

運動不足だと

筋力が弱って姿勢が悪くなる

体の姿勢を維持する筋力も衰えるため、姿勢がどんどん悪くなります。そのため、脳への血流が悪くなり頭痛が起きやすくなったり、思考の幅がどんどん狭まって心の病に近づいたりすることもあります。

疲れやすくなる

運動不足で血流が悪くなると、体内に疲労物質がたまりやすくなり、「すぐに疲れる」「疲れが取れない」といった症状の原因になります。疲労感をいつも感じていると、何ごとにも消極的になり、気分も落ち込みがちに。

不眠を引き起こす

毎日の生活で、頭ばかり使い体を使っていないと、頭は疲れているのに体は疲れていないという、アンバランスな状態に。その状態で眠ろうとしても、眠りが浅くなったり眠れなかったりします。

適度な運動をすると

脳が活性化される

運動により脳の血流がよくなるので、脳が活性化され、思考力や記憶力も高まります。また、心に安らぎをもたらすセロトニンなどの神経伝達物質が脳内に増えることが分かっています。

気分転換ができる

日頃とは異なる刺激により、気分転換につながります。また、運動に集中することによって、一時的にでも嫌な考えや気持ちを忘れることができます。

満足感や達成感が得られる

運動を続けていくと、「これだけできるようになった」という満足感や達成感が得られます。それが自信につながって、気持ちが明るく前向きになることが期待できます。

運動で心も体もスッキリ!

疲れやストレスでカチコチに固まった心と体を運動でほぐしましょう。
続けることで、ストレスにも強くなっていきます。

有酸素運動を習慣に

軽いジョギングや水泳、サイクリングなど、20~30分間気持ち良く続けられる有酸素運動を週に2~3回行ってみませんか。運動の効果は2~3日続くといわれています。心地よい疲労感とともに、夜にはぐっすりと眠りましょう。

インターバル速歩で歩こう

一定のリズムで体を動かすリズム運動は、心の安定をもたらす神経伝達物質のセロトニンを脳内に分泌するのに役立つことが分かっています。

通勤や散歩のときには、3分速歩をしたら、3分普通歩行を繰り返すインターバル速歩がおすすめ。速歩だけでは疲れてしまって続きませんが、これなら長く歩けます。

間違ったエネルギーを
運動で発散

問題を一人で抱え込んで、誰にも相談できないと思い込んでいるときは、無意識に周囲にバリアを張っている状態にあります。このバリアを維持するには大変なエネルギーが必要なので、それだけで心身を消耗させてしまいます。バリアを張るために使っているエネルギーを運動
で発散させれば、素
直に「困っているの
で助けてほしい」と
周囲の人に言えるよ
うになります。

メンタルヘルスの強い味方、セロトニン

メンタルヘルスには脳内の神経伝達物質が大きな影響を及ぼしていることが知られています。
中でもセロトニンは、気分や集中力を左右すると考えられている神経伝達物質で、
脳内のセロトニン量が増えると、心が落ち着いて爽やかな気分になり、集中力が高まるといわれています。

一方、セロトニンが不足すると、イライラしたり怒りっぽくなったりして、
うつ病や不眠症などさまざまな問題が発生しやすくなります。

セロトニンは、適度な運動によって脳内に増えることが分かっています。運動を習慣にすることで、セロトニンの分泌を促し、笑顔で毎日を送りましょう。

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