「肝臓病」とは
肝臓病とは、肝臓の機能がうまく働かなくなる病気の総称です。肝臓はアルコールや薬・老廃物などの分解・解毒、脂肪の消化・吸収のため胆汁をつくる、分解・吸収した栄養素の貯蔵・合成など、たくさんの働きを行う、体の化学工場のような臓器です。
肝臓の働きが正常に機能しなくなると体中に影響し、放っておくと死に至ることもあります。
なぜ肝臓病になるの?
健診で見つかる肝臓病の主な原因はアルコールや、肥満・糖尿病などの生活習慣病が起因となる脂肪肝などです。近年はお酒を飲まない人の非アルコール性脂肪肝も増えています。また、薬物性や自己免疫性の肝臓病、中高年ではウイルス性肝炎も多くあります。
いずれの場合も放置して重症化すると肝炎⇒肝硬変⇒肝がんへと重症化することがあり、早めの対処が大切です。
肝臓病の何が問題?
肝臓病は症状が出にくいですが、肝機能が低下すると解毒作用が低下して脳に障害(肝性脳症)が出たり、血液や胆汁の流れが悪くなったり、血管が破裂(食道静脈瘤など)したりと、体中に悪影響が出ます。
予防には原因となる生活習慣の改善が必要です。特にアルコール・過剰な薬・サプリメントなどの摂取は、肝臓の負担を大きくします。また、肥満は改善し、肝臓病以外の持病がある人は治療をきちんと受けることが大切です。
はじめに肥満をチェック!
- ■肥満(BMI*25以上)の人は減量を。
- 体重の3%前後の減量で改善の見込みがあります。
*BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) - ■あなたの体重の3%は?
- 現在の体重kg × 0.03 = あなたの3%kg